シングルストロークとダブルストロークを1時間叩き続けるという練習をしてみました。
「長時間叩き続ける」という単純極まりない練習ですが、ぼくは結構効果はあると思っています。1時間いっさい休まずに叩き続けることで、自分の問題点が見えてきます。
シングルストロークとダブルストロークのコンビネーション
今回1時間叩き続けたのは、シングルストロークとダブルストロークのコンビネーションです。
RLRL | RLRL | RRLL | RRLL |
RLRL | RLRL | RRLL | RRLL |
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RRLL | RRLL | RRLL | RRLL |
4小節パターンになります。1つの枠が1拍です。
2拍シングル、2拍ダブルの1小節を2回、そのあとはシングル1小節、ダブル1小節。この4小節を繰り返します。
このパターンをテンポ120で1時間叩き続けてみました。
シングルストロークとダブルストロークを1時間叩き続けてみた結果
練習中にレベルアップ
開始10分で早くも左手首が痛み始めました。筋肉系じゃなくて関節系の痛み。ちょっと危なそうな痛みでした。
というわけでとにかく脱力を意識してスティックの動きをよく感じて、弾んでいる力をうまく利用する方法を考えながら叩き続けました。すると、なんとなく痛みのない形が出来始め、次第に痛みはなくなりました。
普段できていると思っていたけど、長時間(この時点ではまだ10分ですが、10分続けたこともなかったかも)重いスティックで叩いていたからこそ見えてきた改善点だったかもなと思います。
練習中になんとなく感覚を掴んだ感じがあったのでこれは嬉しかったです。やっぱり絶対的な量というのは正義ですね。
これまでよりも痛みがない
これまでの「1時間叩き続ける練習」ではだいたい40分くらい経つと右肩が痛み始めて、最後の10分になるともうとにかく気合いと根性で続けるという苦しい展開でした。
けれども今回は案外余裕でした。やはり右肩が痛み始めたんですけど、それは50分が経過してから。痛みの大きさもこれまでよりも全然少なかったです。
最初に痛んだ左手首も、いい形を見つけてからは最後まで痛みはなく、ほかも目立った体の痛みはありませんでした。1時間経過してからも、まだもう少しいけるなという感覚がありました。
何がよかったのか?
というわけで、左手の修正もできたし、体の痛みもなく、今回の「1時間叩き続ける練習」は結構うまくできたなと思いました。
何がよかったのか考えてみると、テンポ120というちょうどやりやすいテンポと、シングルとダブルを交互にやったことで腕の違う筋肉を使ったことじゃないかと思います。
テンポが120だと、ぼくが苦手なダブルストロークもリバウンドが拾いやすくて楽にできます。シングルも腕を動かすというよりはリバウンドを利用する感覚が増えるので、テンポ100とかよりも運動量が少ない感じがします。
その上にシングルとダブルを織り交ぜることで、腕の使う筋肉が少しづつ違うのか、シングルの時はダブルの筋肉を、ダブルの時はシングルの筋肉を休めることができて持久力が続いたのではないかと思います。
今回使った楽器
今回もこれまでと同じスティックとトレーニングパッドを使いました。
1時間叩き続ける練習はオススメしません
というわけで今回も「1時間叩き続ける練習」をやってきました。
この練習って、前時代的というかなんというか、うさぎ跳びとか水飲むなとか根性論が飛び交う時代の練習方法のようなイメージもあります。でも違うんですよね。
1時間続けることによってただただ忍耐力を培うだけだったら根性論な気がしますけど、叩き続けることによって「続けられるフォーム」を見つけることが狙いなので、根性論ではなく合理的なつもりでぼくは練習しています。
続けられれば達成感があるし、そうでなくても必ず何かしらの発見や改善点が見つかるのでいい練習だなと個人的には思っています。
ただ、ドラム練習において「体が痛んだらやめる」というのは鉄則だと思うので、人にはあまり勧められない練習かなとも思っています。痛みがあって「この痛みはヤバイ」と思う感覚って人それぞれなので。
我慢強い人がこの練習を無理してやってしまうと体を壊してしまう気がします。
というわけで「1時間叩き続ける練習」はあまり人にはオススメできない練習です。
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