ここではバスドラムのスイベル奏法のシングルストロークについて考えていきたいと思います。ツーバスなどで踵を振って高速で演奏するタイプのものとはちょっと違うと思うんですが、よろしかったら見ていってください。
スイベル奏法の基本的な動き
スイベル奏法の基本的な動きは、脚を内股からガニ股へ、ガニ股から内股へと動かす動作になります。上下動ではなく、横や斜め方向への滑らかな動きという感じですね。曲線的なイメージです。
「踏む」という感覚ではありません。
この形に脚を動かしていきます。ガニ股スタートなら内股に着地した時に音が鳴り、内股スタートならガニ股に着地した時に音が鳴ります。
まっすぐ下に力を加える感覚ではなく、前方斜め下方向へ力を送る感じです。
動画です。音量注意。
スイベル奏法のコツ
スイベル奏法は上下動で脚を持ち上げて落として踏む感覚とはちょっと違う感覚になると思います。とはいえ、体の自然な動きを利用する動きだと思うので、すぐにコツはつかめると思います。
最初は普通の上下動の踏み方に、脚の向きを変える感覚をプラスしていきます。脚を持ち上げて内股からガニ股へ、ガニ股から内股へと着地していくようにします。
この動作を続けていると脚の動かし方がだんだんわかってきます。一見無駄な動きが多い気がすると思うんですが、音量と体の疲れは普通の踏み方とほとんど変わらないと思います。そして意外にも脚が動きやすいと感じるのではないかと思います。
次のステップとして、脚を持ち上げなくてもガニ股内股の交互の動作だけで音が出せるような方法を考えながら、上下動の感覚を減らしていきます。
ここから出てくるのが足裏を擦るような感覚ですね。タバコの火を地面と靴の裏の摩擦で消すような動きのイメージで、その動作をゆっくりと大きくやる感じです。そこへ斜め下前方へ力を送るようなイメージでヌルッと脚を動かしていきます。
自分の脚が動きやすい道を探す意識で動かすといいと思います。
迷った時の考え方
ぼくのスイベル奏法はネットの情報を基にして色々試しながら独学でやっているものです。というわけで、ちゃんとできているのかはよくわからなかったりします。これで合っているのか?と不安になったりしながら練習しています。
色々迷ったりするんですが、そんな時にぼくが立ち返って考えているのは「腕の動きを脚にも応用してみる」ということです。
スイベル奏法のシングルストロークは、初見だと変な動きのように見えますが(ぼくはそうでした。いまだに見た目が気持ち悪いなあと思ったりします)手のシングルストロークでいうところのムチの動きを利用したものだと考えると、すんなり理解できる気がしています。
ムチの動きとは、体幹部分から力を送って腕をしならせることによって少ない力で大きな音が出せる奏法ですね。フルストロークやダウンストロークでよく使うと思います。
この動作では腕はまっすぐ上下に動きませんよね。脇が開いて最後に手が落ちていくような動きです。水が上から下へと流れて行くようなイメージで、肩→肘→手首→指、そしてスティックのチップへと順々に力が流れていくような感じです。
この時に腕に起きている力の流れを脚に持ってくるとすると、脚は普通の踏み方のようにまっすぐストンと落ちる動きにはならないはずです。
ぼくは迷った時にはこういう風に腕と脚の動きを同じものとして考えてみるの色々ヒントが見つかるのかなあと思っています。
あとは体に不自然さがないというところを一番に意識するのがいいと思います。楽にできる動きを自分で探す感じです。ぼくが一番しっくりきている考え方は、村上ポン太秀一さんが教則ビデオで言っていた「筋肉の通り道を考える」というものです。これは普段から意識して練習しています。
まとめ
いかがでしたか?
ここではバスドラムのスイベル奏法のシングルストロークをぼくなりに解説してみました。
足裏を擦るような感覚と内股ガニ股に脚全体を動かす感覚がコツだと思います。また、考え方としては、手のシングルストロークのムチの動きを脚でもやってみるということかなと思っています。
コメント