バスドラムのダブルストロークで最も簡単な奏法、ヒールアンドトゥ

ここではバスドラダブルの奏法の一つ、ヒールアンドゥについて考えていきたいと思います。ヒールアンドトゥとは呼んで字のごとく、ヒール(踵)とトゥ(つま先)を使う奏法です。

バスドラムのダブルストロークで最も簡単な奏法

一般的なロック、ポップスドラマーは、バスドラのダブルは最初にスライド奏法から始めるのではないかと思います。

ぼくも最初はそうでした。ただ、今となっては個人的にはスライドよりもヒールアンドトゥの方が習得するには簡単な気がしています。簡単なのでバスドラダブルのとっかかりとしてはちょうどいいと思っています。

簡単な理由として挙げられるのは「どこでも練習できる」という点です。ヒールアンドトゥはフットペダルや練習台などを使わずに、座れるところならどこででも練習できるのです。

スライド奏法の場合、ペダルのプレート上で足を滑らせる動きや、その時のバネの跳ね返り具合など、コツを掴むためにはフットペダルがないとなかなか練習になりません。

それに比べるとヒールアンドトゥはペダルの感触にそれほど左右されない奏法になるので、ペダルなしで地面を踏んでいるだけでも十分な練習になります。

もちろんペダルと練習パッドだったり、実際のバスドラムで練習するに越したことはないんですが、日本の住宅事情を考えると難しいですよね。なのでペダルなしで練習できるというのは結構強みなんじゃないかなと思います。

ヒールアンドトゥの動き

ヒールアンドトゥのダブルでは1打目が踵で、2打目はつま先(というか普通にシングルで踏む時に使う母指球の部分)を使います。

動きとしては歩くことと同じです。かかとから着地してつま先で地面を蹴り上げる動きになります。「歩く」という普段の動作を利用するだけなので、ちょっとやればすぐにコツがつかめます。

ポイントとしては1打目ですね。かかとは、ペダルのレスポンスの悪いヒンジ付近に当てることになるので、ここのコントロールがずれるとうまく出来ないです。(動画でもミスってます、、)

ヒールアンドトゥの弱点

ヒールアンドトゥは簡単で使える奏法ですが一つ弱点があります。それは

足が大きいと出来ない

ということです。

フットペダルのプレートよりも足のサイズが大きいと、かかととつま先を当てられないのでうまく力が伝わらないんです。足のサイズが29cmのぼくは、この奏法を知った時、知ったはいいけどすぐに諦めてスライド奏法を練習していました。

しかし、最近ではタマのスピードコブラやソナーのパーフェクトバランスペダル(動画で使用しています)など、プレートが長いデザインのペダルも増えてきました。というわけでぼくもチャレンジしてみたんですが、動きだけなら意外と簡単に出来ました。

足の大きい人でもロングフットボードのペダルで、さらに足を斜めに入れることによってヒールアンドトゥは出来ると思います。

赤丸をした部分にそれぞれつま先とかかとを当てます。ガニ股になる形ですね。内股でも出来ると思いますが、せっかく左側のシングルポストのジョジョペダルなのでぼくはガニ股でやっています。

足の大きな人にとって、ヒールアンドトゥはなるべく大きなフットボードのペダルがあったほうが習得しやすい奏法になります。

おわりとおまけ

いかがでしたか?

ヒールアンドトゥは比較的簡単な奏法だと思うので、ぼくのようにバスドラのダブルストロークに悩んでいる人はとりあえずやってみるといいんじゃないかと思います。

〜おまけ〜
ちなみに、ヒール&トゥの感覚を覚えると、かかとをプレートに当てなくてもダブルが出来るようになります。

こういう感じです。

こちらはかかとは使っていないので足の大きさは関係ないし、ペダルも選びません。かかとを当てにいくものよりも音色は安定するし音量も出ます。足の大きいぼくにとってはヒールアンドトゥよりも断然使い勝手がいいです。

これをヒールアンドトゥと呼んだりもすると思うんですが、ぼくはヒールアンドトゥの進化系というか、まあ動きだけみるとダウンアップ奏法かなあと思っています。

↓ここで記事にしたものとほとんど同じものです。

バスドラのダブルが出来ないから、手のダブルストロークを参考にしてみる

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