ここではぼくが取り組んでいるバスドラムの演奏法であるスイベル奏法について考えたいと思います。
スイベル奏法ってそもそもどんな奏法?
スイベル奏法とは、太ももの付け根あたりから足をひねるようにしてバスドラムを演奏する奏法です。それほどメジャーな奏法ではないかもしれません。10年以上前にはダンスステップ奏法なんていう風にも呼ばれていた記憶があります。
今ならスイベル奏法というと異次元のツーバスプレイで有名なジョージ・コリアス氏の名が上がると思います。「手よりも速いんじゃないの?」と思ってしまうほどの信じられない高速フットワークが特徴のプレイヤーですね。
このジョージ・コリアスの強烈な印象でスイベル奏法は連打に特化したイメージがあルカもしれませんが、そうでもないとぼくは思っています。スローテンポでも使えるしシングルストロークで大きな音を出したい時にも使えます。
スイベル奏法の独特な動き
さて、脚をひねるとはどういうことか、言葉で説明するのは難しいんですよね。ひねるというかねじるというか、脚の向きを変えるというか、、、見た目には内股とガニ股を交互に繰り返すような感じです。その過程でビーターを動かして音を出します。
スイベル奏法に取り組む前までは、スイベル奏法=かかとを振る奏法というイメージを持っていたし、ジョージ・コリアス氏の動画はそう見えるのですが、実際やってみるとどうやらそうでもないんじゃないかという風にぼくは感じています。
イメージしやすいのはタバコを揉み消す動きです。
地面でタバコの火を消す時に、ヒールダウン奏法のように足首からパタパタと足を動かして消したり、脚全体を持ち上げて消す人はいないんじゃないかと思います。母指球のあたりを意識して靴の裏でジリジリと擦って消しますよね。
なぜこうなるかというと単純にその動きが楽だからではないかと思います。人間の体の作りに適った動きだから誰もが無意識に同じ動きをしているのです。
その、人間の体に自然な動きを利用しようというのがスイベル奏法だと思うので、この奏法は練習するといいんじゃないかなあと思いぼくは取り組んでいるところです。
さいごに
これに慣れてくると重力と脚の重みを使って脚を落とすだけの奏法でも少し疲労を感じるようになります。上下動は下への動きは楽ですが、脚を持ち上げる動きは多少の力を必要とします。微々たるものですが、そこで疲れを感じるんだと思うんですよね。あとは慣れの部分が大きいのかも。
スイベル奏法はとにかく「楽」です。楽な動きだからこそジョージ・コリアス氏は脚を高速で動かせるのだと思います。
見た目にはちょっと気持ち悪い動きですが、とても楽なのでオススメの奏法です。といってもぼくはまだまだ習得できていませんが、、
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