どうも、ドラマーのウエダ@swivel_drumです。
寝る前にyoutube動画を漁っていたらスーツケースドラムの動画にハマり、どうにも創作意欲が湧いてきて勢いで作ってしまいました!
穴あけなどの加工やパーツの買い足しなどはせず、手持ちのもので加工なしで出来ました!
なので、作ったというよりはただ組み上げた感じですね。
では、作った過程を紹介したいと思います!
スーツケースドラムとは
そもそもスーツケースドラムとはなんぞやというと、
スーツケースをバスドラムにしたドラムセット
です。
スーツケース、つまりケースをバスドラムにしてしまうことで、ハードウェアや楽器を収納、持ち運びできて便利なんですよね。それでいて案外バスドラムっぽい音も出るんです。
スーツケースドラムはyoutubeで探してみると結構たくさんの情報が出てきます。特に海外です。
「suitcase drum diy」なんかで探せばかなり出てきます。その沼にはまって色々見ているうちに触発されて作りたくなってしまったんですよね。
中にはスーツケースをくり抜いてヘッドを嵌め込んだりしたものや、サウンドホールを開けたりしてるものもあったりして、ひと昔前よりも進化している気がします。
ギターの弾き語りの人も需要があるので、意外と作っている人が多くていろんなアイディアが出ています。こんな感じでDIYの情報が自然にシェアされている世界ってほんと素晴らしい。
キャリーカートを使ってスーツケースドラムを作ってみた
まず、なにより必要なのがスーツケースです。ぼくは物置に追いやっていたものを再利用しました。
これ、確かぼくが高校生くらいの時に古着屋で買ったものです。何気なく飾ってあったのがカッコよくて、このネコちゃんステッカーに惹かれて買ったんですよねー。ちなみにSystem Of A Downはよく知りません。
古着屋の間接照明おしゃれ空間に置いてあるとめちゃくちゃかっこよく見えたんですが、いざ買ってみると「いつ使うねん!」って感じで、結局ほとんど使わずに放置していたものです。
これを再利用。
でもこのスーツケース、バスドラムにするにはちょっと小さかったんですよね。ペダルの高さと合わない。
これだと全然ローが鳴りません。多くの人がスーツケースドラムにしているスーツケースは、もうひとまわり大きいんでしょうね。
でも、縦にすれば結構ローが出たのでいける感じ。
というわけで、これにペダルを噛ませる部分をつけて、フロアタムのレッグで脚をつけてやればいいなと考えました。
しかし、そうなると穴あけ加工の作業や、フロアタムブラケットを購入する必要があります。ちょっとめんどくさい、というか「今すぐ作ってみたい」って気持ちから、手持ちのものでどうにかできないか考えました。
考えた結果がこれ。
たまに使っていたキャリーカートの上に乗せてみたんですよ。
すると、ちょうどバスドラムリフターの代わりになって、横置きの状態でもセンターをヒットできてローが稼げる!横置きだから安定もします。
しかもキャリーの支えになっている部分にペダルを噛ませる事ができたんです!
これ、ちょっと感動しました。スーツケースの幅もキャリーカートとジャストだし、ライザーがわりにもなる、そしてスタンドにもなる!!
ちなみにペダルは手持ちのものを色々試した結果、唯一DWのペダルだけがうまく噛んでくれました。
まあ、本当ならど真ん中に噛ませたいけど、こんな形状なので
端にするしかなく、その状態でうまく固定できたのがDWのペダルでした。他にヤマハとジョジョペダルを試したんですが、クランプの幅が広くてうまく噛んでくれず。
スペーサーみたいなものを作れば他のペダルでもいけると思いますが、久しぶりにDWも良いかなと思いコレにしようと。偏芯カムが苦手になって使わなかったdw6000、売らなくてよかった!
ちなみにビーターはマイネルのビーター(MEINL カホンビーター CPB4)です。普通のビーターだとやっぱりローが出ないし、ケースに穴を開けちゃいそうな気がします。
というわけで、キャリーカートの幅とスーツケースの厚みがジャストだったことと、DWのペダルがうまくキャリーカートに固定できたので、加工なしでいけました。
スーツケースが分厚くなければ、どんなキャリーカートでもバスドラム化できる気がします。薄い分にはスポンジとかスペーサーを噛ませればいけるはずです。
ペダルの固定に関しては、キャリーカートでは有名なマグナカートならどんなペダルでも簡単に固定できそうですね。
タムとスプラッシュをつけて、ドラムセット化
ここに、これまでバスドラムにして使っていたパンデイロをタムとしてキャリーの骨組み部分につけました。
さらに、ハイハットとスネアをつけてスーツケースドラムセット完成!!
タムっぽく使いたかったので、パンデイロのジングルは紐を巻くことでミュートしています。
パンデイロを取り付けたアタッチメントは持っていたものです。でも、棒が足りなかったので壊れたビーターのシャフトを使いました。こういうの、とっておくもんですねー。
ビーターシャフトはちょうどハイハットのロッドと同じくらいの径なので、上にスプラッシュもつける事ができました。
耐久性はだいぶ難がありますね。ぼくはセッティングが高い方が良いので、余計に安定しないです。外で使う事を想定すると、普通にスタンドにセットしようかなとも思っています。
スーツケースドラムの最大の魅力
で、ですよ。スーツケースドラムの良いところ。
収納!!
ハイハットスタンド、スネアスタンド、ペダル、パンデイロ、スプラッシュ、ハイハットがスーツケースに収まりました。
スネアケースを足してもたったこれだけの荷物です。
14×6.5のスネアケースで、重ねるとちょうど取手と同じ高さですが、まあいいでしょう。これなら電車に乗っても大丈夫ですね。
あとは、ドラムスローンなんですよね、、、
ぼくはコンパクトドラム向けに持ち運びに便利な軽量なイスを持っていないんです。
座り心地重視でタマの頑丈なスクリュー式のスローンしか持っていなくて。
なので、近々シングルレッグでスクリュー式じゃない簡素なスローンを買おうかなと思っています。スーツケースにはまだ余裕があるので、それなら多分スーツケースに収まりそうです。
スーツケースドラムを組んでみて
というわけで、思い立った勢いでスーツケースドラムを組んでみました。
早くアンサンブルで使ってみたいです。
気軽に持ち運べるようなコンパクトドラムに関しては、音と持ち運びのバランスが悩ましいところです。
もっと音を重視したい!って気持ちがあるんですけど、ドラム演奏を総合的に捉えてみると、多少音が物足りなくても、自分のドラムセットをフルで使える状態ってそうそうないので、結構良いなって思います。
そういうドラマーの方も増えてきているみたいで、こういう持ち運べるドラムセットに関しては、いいねして下さった林さんの日々のツイートがすごく参考になっています。Twitter林@KickSnareHat884 ブログhttp://884drum.blog.jp
今回作ってみたセットは、キャリーカートがバスドラムマウントのように使えます。なので奥行きさえ合えばなんでもバスドラムになります。
さらに、もっと持ち運びを重視して軽量なスローンや小口径スネアも取り入れればもっとモバイル性が上がるはず!ってことで夢が広がります。
手持ちのものがたまたまうまくハマった例ですが、何か参考になれば幸いです。
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