【運べるドラムセット】パンデイロをバスドラムにして小口径ドラムセットを組んでみた

楽器・器材

パンデイロを使って小口径ドラムセットを作ってみたので紹介します。

早速ですが、こんな感じのものができました。

なんかブログに動画を貼り付けられなくなっていたので仕方なくyoutubeアカウントをつくって動画をあげました

どうですかね?まあまあいいんじゃないでしょうか。というわけでこのセットの解説をしていきます。

パンデイロバスドラムに必要なもの

パンデイロをバスドラムとして使うために必要なものは2つだけです!

スタントン・ムーアモデルのパンデイロとパンデイロスタンド(ホントはカウベルスタンド)です。

左から、パールのカウベル・フットペダルブラケット(PPS-20)、LPのスタントン・ムーアモデルのパンデイロ(LP3012-SM)とそれについてくるケース。

この2つがあればパンデイロをバスドラムとしてすぐに使えます。2つ合わせても1.5~2万円くらいなので、安いスネアを1台買うくらいの感じで揃えられるんです。

パンデイロをバスドラムにして小口径ドラムセットを組むのには、この気軽さが魅力!

持ち運びは文句なし

パンデイロをバスドラムにする最大のメリットは「持ち運びが楽」ということにつきます。

ぼくは「せっかく小口径ドラムセットを組むのなら電車でも持ち運べるような機動性が欲しい!」と思っていたんですよね。今回その狙い通りのものができました。

このパンデイロはスタントンムーア モデルで、普通のパンデイロよりも大きめみたいなんですが、それでも12インチです。ジングルの幅も加えると13〜14インチくらいのイメージですが、薄いので14インチピッコロスネアといった感じ。

ピッコロスネアをバスドラムにしたと思うと、そのサイズ感、持ち運びの便利さをイメージできるかと思います。

上の動画では、このパンデイロに共に13インチのスネアとハイハットと10インチスプラッシュを加えて小口径ドラムセットを組んだわけですが、こんなにコンパクトにまとまりました。

カメラの三脚バッグ(安いのでスタンドケースにオススメ!)にカノウプスのハイハットスタンドとパールのカウベルスタンド、14×6.5スネアケースにスネアとパンデイロとスプラッシュ、リュックにフットペダルと13インチハイハットとスティックケース、その他小物が入っています。カウベルスタンドのせいでチャックが閉まらない、、笑

この時はスネアスタンドとスローンを忘れてしまってスタジオのを使ったんですけど、ここにその2点を加えるだけでドラムセットがまるまる持ち運べるというのはびっくりです。

まさに持ち運べるドラムセットが完成した感じがします。この感じなら電車でも問題なしです。

パンデイロをバスドラムにしてみて思ったこと

実際にパンデイロをバスドラムにしてみたんですけど、正直なところ使いにくい感じはありました。音と使用感に分けて気がついたことをまとめてみます。

パンデイロのバスドラム音

動画を見ているとなんとなく「バスドラムっぽい音が鳴っているかも?」って感じるんですけど、実際はバスドラムにしては物足りないかなという音でした。まあ当たり前ではあるんですけど。

動画では低音を稼ぐため、なるべく面で当たるビーターを使用しているんですけど、ビーターによる差はそれほどなかったですね。

以前カホンをバスドラムにしてみたときに、柔らかいものや面で当たるビーターに変えると結構低音を稼げた記憶があったので期待していたんですけど、カホンほどビーターによる音の変化は少ない感じがしました。

カホンでの使用を想定したビーターの方が合うには合う印象だったけど、大差はなかった4つのビーター。左からLudwig L-1286、エスニックシティ テニスボール・カホンビーター MX-TBB、VATER VBVB、MEINL カホンビーター CPB4


あとはジングルが意外にうるさいなと感じました。

スタントン・ムーアの動画ではジングルをミュートしているようには見えないけどジングルの音は聞こえない。でも実際ぼくがやってみたところだとジングルが結構鳴ってしまって、ミュートは必須だなという感じでした。

ただ音の面は、ミュートをもっと工夫することでもう少しバスドラムらしい音が出せるような気もします。ビーターもヘッドもミュートもまだ改善の余地ありです。

パンデイロバスドラムの使用感

慣れれば問題ないのかもしれませんが、使用感は今の所はちょっと不安に思っています。正直あまりいい感触ではなかったんですよね。

というのも、めっちゃ揺れるんですよ!これもスタントン・ムーアの動画で確認済みではあるんですけど、こんなにも揺れるのかと。

パンデイロはマウントベースで一点で止めているだけなので、そもそも耐久性には不安があります。その上で揺れまくっているので「いつかバキッといっちゃうんじゃないか?」という感じがします。

パンデイロのマウントベース部分。割としっかりしている印象ですが、この1点だけで固定しているというのが不安要素

そして動く。軽いので前にどんどん動くんですよ。ぼくはマイドラムセットを使うときは必ずハイハットとバスドラムの足元部分に滑り止めマット(Stage Works Non-slip Pedal Mat)を使っていて、これを使えばほぼほぼ問題ないだろうと思っていたんですけど甘かったです。

やっぱりガムテープでペダルを床に貼るしかなさそうです。路上やバーなどで演奏するときはマットを敷くなど何か考えないといけませんね。

あと、これは使用感ではないんですけど、見た目がちょっと悪いなあというのはどうしてもありますね。パンデイロの裏側が客席の方に見えてしまうので、ミュート方法をもうちょっとスマートにしたいなと思ったりします。

パンデイロの裏側(お客さん側)
とりあえずタオルをガムテで貼っているだけですが、ジングルもミュートする必要があるので不恰好な感じに。見た目が楽器っぽくない、、笑。なんかいいアイディアないっすかね?

おわり:パンデイロバスドラムどうだった?

というわけで今回、パンデイロを小口径ドラムセットのバスドラムとして使ってみました。率直に思ったのは「若干期待以下だなー」です。

費用と持ち運びは文句なしというか、本当に満足しています。音もまあまあ悪くないかなという感じ。

ただし、使用感の部分ですね。これが期待以下だったので総合的に見るとちょっと物足りないかなと感じました。特に耐久性には不安が残ります。

この感じならパールのリズムトラベラーで良かったのかなーという気持ちが湧いてきました。でもあのセット丸々はいらないんですよねー。バスドラムだけバラ売りしてくれれば即買いなんですが。

ただ、まだちょろっと試しただけなので、実際に他の楽器とのアンサンブルで使ってみたり、もっと試行錯誤してみる価値は大いにあると思っているので気長に使っていこうと思っています。

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