スイベル奏法を使っている人が少ない理由を考えてみた

ぼくはバスドラムの演奏で特にダブルストロークが全然うまくいかずに悩んでいて、これまで色々な奏法を試してきました。スライド、アップダウン、ダウンアップ、ヒール&トゥなど。

その中で行き着いたのがスイベル奏法です。今の所はスイベル奏法が自分に合っていたようで、だんだんと脚が動くようになってきました。

Youtubeなどのネットの情報や昔に音楽専門で学んだことをもとに今は独学でドラムの練習やっているのですが、そもそもスイベル奏法は情報が少ないんじゃないかなと思っています。つまりは使っている人が少ないんじゃないかと。

それはなぜなのか、ここでは考えてみようと思います。

スイベル奏法を使っている人は少ない?

ぼくは10年以上前、音楽の専門学校に通っていました。そこで様々なスタイルのプロドラマーを10人以上見て、一緒にドラムを学んでいた生徒も20人以上は見てきました。そんな中でバスドラムの演奏でスイベル奏法を使っている人はほとんどいなかったです。(ちなみにヒールアップのオープン奏法もいなかったです)

ぼくが気がついたところでは2人くらいでしょうか。それも当時はダンスステップ奏法と呼ばれていて、早いダブルの時にのみその動きになるという感じでした。ミドルテンポではスライド奏法やアップダウン奏法の人も高速になると動きが変わる瞬間があります。そういう時だけスイベルになっているんですね。

スイベル奏法はYoutubeを検索すると結構出てくるんですが海外の動画ばかりなのと、ツーバスプレイの動画が多いです。ツーバスの人たちも「速くなったら自然とこういう動きになる」という感じであまり詳しく解説されていないような気がします。あと、そもそもぼくは英語がわかりません。。。

例えばスライド奏法であれば日本語でも解説しているものがたくさんあるので、その中から自分が理解しやすいものを見つけられると思うのですが、いかんせんスイベル奏法に関してはその数が少ないと思います。

スイベル奏法が広まらない2つの理由

なぜスイベル奏法を使っている人が少ないのか?
答えはフットペダルの仕組みドラムセットの配置という点にあるんじゃないかとぼくは考えています。

フットペダルの仕組みのせい?

バスドラムを演奏するために使うフットペダルという楽器は、フットボードと呼ばれるプレートを上下させることでビーターが連動してバスドラムを鳴らすという仕組みです。上下動というのがポイントです。プレートの上下動に合わせて自分の脚も上下動しよう、踏もう、と考えるのが普通だと思います。

ペダルの機構を考えると、最短距離で無駄なく最も少ない動作で動かすには上下動(グラッドストーン奏法の考え方っぽい感じ?)です。だから脚も上下動でペダルを動かす人が多いのだろうと思います。

踵を振るようなスイベル奏法は、無駄な動きに思えてあまりやろうと思わないのではないかと。ぼくは音楽専門で初めて見たときは変な動きだし、無駄な動きなんじゃないかなと感じていました。

ドラムセットの配置が原因?

ドラムセットというのはタムやシンバルの多い多点キットから、ワンタムのシンプルなセットまで様々な種類がありますね。

多種多様だとは思いますが、共通するのはフロアタムがスネアの右側にあるという点です。他にも共通点はたくさんありますが、ここではその点に注目してみます。

ドラムセットの共通する基本形は、ドラマーの正面の一番演奏しやすい場所にスネアがあり、右足を挟んで右側にフロアタムという形です。そして、セットとして演奏する場合、スネアとフロアタムは距離が近いほうが演奏しやすいですよね。というわけで右脚のギリギリまでフロアタムを自分側に寄せている人が多いんじゃないかなと思います。

こうすると右脚のスペースは、左にスネア右にフロアタムで、上下動するスペースしかなくなります。膝を横に振るスペースがないのです。なのでスイベル奏法を試してみようという発想になりにくいんじゃないかなと思います。

実際ぼくはスイベル奏法を試す時に苦労したのがこのセッティングです。家でペダルと練習パットでやっている分にはよかったのですが、いざドラムセットに座ってみるとスネアとフロアタムに膝がガンガン当たるようになってしまいました。これまでのセッティングを見直す必要が出てきてしまったのです。

まあこのことを理解してセッティングして、それに慣れれば問題ないのですが、いつものスネアとフロアタムの位置関係のままだと踏み方を変えてみようという発想は湧かなかったと思います。

ぼくは脚が動かないことにずっと悩まされてきて(まあ今もですが、、)色々試行錯誤していましたが、上下動の中で足首から先をどうするかということに囚われてしまっていました。それは脚が上下動しかできない環境に置かれていたからだと思っています。

さいごに

長々と自分に対する言い訳めいたことを書いてしまいましたが、、、フットペダルの仕組み、ドラムセットの配置、この2つの理由によってスイベル奏法はいまいち浸透していないんじゃないかなとぼくは考えています。

まあ、ほとんどのドラマーが上下動を使っていてそれで演奏できてしまっているからそもそも奏法に悩まないということもあるかと思います。ぼくは本当に脚が動かなかったので、色々試した結果、今の所はスイベル奏法にたどり着いたという感じです。

コメント

  1. LEFT より:

    僕は独学でドラムをやっているものです。
    自分はシングルペダルでのダブルを使ったイーブンビートをやりたくてスライドやアップダウンいろいろ試してみましたがうまくいかず…
    そこでスウィベル奏法に出会い一番しっくり来ています。
    ちなみに、自分もスローテンポでも使えるとても良い奏法だと思っています。スライド奏法に慣れていないからかもしれませんがスウィベルの方が音量がでてとてもいいです。
    今では極めてます!!

    • swilog より:

      LEFTさんコメントありがとうございます!
      極めてらっしゃるんですね。羨ましい。。

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